嵐吹き 散りてゆきなん 桜花 又と咲く日は 大君の辺に
山田見日

國の為 征く身なりとは 知りながら 故郷にて祈る 父母ぞ恋しき
広田幸宣

美しき 花の春をも 待ち得ずに 母はなぜ世 逝けりけるかも
広瀬靜

夜見の國は 暗しと聞けり 道連れに 敵三千を 引率れ行かん
柏木誠一

なすことの なくてすぎきし この体 今こそ散らん 特攻の華
片寄從道

大君に ささぐる命 惜しからん くだけて桜花と 咲くを思へば
村井彦四郎

君がため 御楯となりて この命 捨つべき秋(とき)の 来るうれしさ
田中正喜

身は消えて 姿この世に 無けれども 魂残りて 撃ちてし止まん
川尻勉

おもかげは さやかに顕てり 今は早や 神鎮まれる 戦友にしあれど
板橋泰夫

ふるさとの 山に向いて言う 事はなし 身を羽衣と な志て砕けん
木村義任

かへらじと かねて思えば 梓弓 天の壮挙に 我は征くらむ
横山侃昭

わがあとに つづかんものは 数多し 堅く信じて 特攻は征く
澁谷健一

身はたとえ 米鬼とともに 沈むとも 笑顔で帰らむ 母の夢路に
松田光男

君が代は 松の上葉に おく露の つもりて四方の 海となるまで
熊倉高敬

大君の 御楯となりて 空を征き 撃ち滅ぼさん 敵の艦かな
浅見育三

ゆく春の けさ咲きそめし 紅の 山茶花みれば 悲しきろかも
梶尾久男

送りくれし 数々の文 見つめつつ 別れし去年(こぞ)の 母が眼を恋ふ
水井淑夫

七八度 君が為にと 生れ来て 尽すは我の 務めなりけり
櫻井光治

新しき 光に生きん おさな子の 幸を祈りて 我はちらなむ
熊井常郎

大君の 御楯となりて 我は今 翼休めん 靖國の森
田熊克省

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